広島県で行われた不正・横領行為に関する情報がこちらです。
地域金融機関
担当顧客から国債の購入費として100万円を預かり、それを横領。手口は、国債の購入費100万円を社印を無断使用し領収書を偽造して受け取り。
約10年後、顧客が「そろそろ満期では?」と来店し偽造された領収書を提示。その後、調査により横領が発覚。
横領を行った社員は、既に別件のトラブルにより発覚の数年前に退職しており、かつ同じ店舗で勤務していた他の者も転勤等でおらず顧客来店時には詳細が分からず端末のデータにも国債購入の履歴がなかった。本部にて調査を行ったところ退職済みの社員が横領したことが発覚。
その後、本部のコンプライアンス担当部署が顧客への説明と交渉を行い全額の損失補填を行うことで和解した。
不動産業 300人程度の中小企業(広島県)
不動産の仲介業には、「バック」と呼ばれる報酬があります。
賃貸物件を紹介してお客様に成約頂ければ、お客様と家主様から仲介手数料として、合計家賃一ヶ月分までを頂けるのですが、大体お客様にお支払い頂いて、大家さんからは頂かないことがほとんど。
その代わりに大家さんからは空き部屋の募集にかかった広告料として、礼金分などを頂くこともあります。
これをバックと呼んでいるのですが、中にはお客様を決めた営業マン個人に広告料を渡すという、個人バックなるものがあります。
これは会社にもよるのかもしれませんがうちの会社ではご法度。
お取引先から「今後もよしなに」と現金を何万円も受け取って個人の懐に入れるというものですので、家主様から個人に渡したいと申し出があってもお断りし、会社の売上として頂くことになっています。
しかしこの個人バックを何年もに渡り家主様から受け取り、総額数百万円も横領している営業マンがいると発覚しました。
きっかけはある大地主でもある家主様の元へ、ある部署の部長が訪問した時。
マンションのことでなにか困り事はないかと部長が訪ねたところ、家主様がぽろっと、「最近のコロナの影響で家業がうまく行ってないもので、営業さんにお渡ししている広告料を減額していいものでしょうか」と仰ったのです。
この一言で自体が明るみに出て、家主様や営業マンへの聞き取りが行われ、社内では騒然となりました。
横領を行っていたのは社歴が20年にもなるベテラン営業マン。かなり信頼の厚い人でしたが懲戒解雇という重い処分が下りました。
製造メーカー 大企業(広島県)
製品出荷前の品質点検についてです。 我々の業界では過去に度々事故事例をマスコミなどに取り上げられて厳しく追及されることもあり、年々法規による品質管理の基準が厳しくなってきました。
しかし、時代が変わり昨今では技術が進化するとともに、低価格化が進むことで「一生ものの買い物」からライトに買い替えるユーザーも増えてきました。
そうした使用環境が変化したにも関わらず品質技術が高いままのためオーバースペックによって価格が高止まりしてしまい、海外製品に対して価格競争力が劣る事が度々指摘されていました。
そこで、品質点検は自社のみで第三者機関などの介入が無いことを良いことに、自社で独自に品質基準を下げた数値で設計し、それを社内規格として品質点検を行い、市場に出すことが謂わば社内の暗黙のルールになっています。
法規的にはNGですが、市場での不具合や品質トラブルが起こっていないため、検知されることもなく、今なお続けられています。
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